- 仙台食べ歩きねこ
第44回 1月23日放送『旬の味 花板 』2話目
今週も稲荷小路にある「旬の味 花板」さんに訪問。

お話を聞くのは引き続き店主であり、板前の村上さん。

いよいよメインの雑炊へ。
まずは土鍋が登場!


花板ではご飯は全て土鍋で炊き、炊きたてをお出ししている。

ご飯だけ食べても美味しい!

自家製のごま豆腐も雑炊前に頂く!
なんとゴマを炒るところからつくる!?
毎日、朝初めの仕事はこちらから始める。出来上がりまで2時間位掛かる。

「ごま!おいしい!!こんなゴマが濃い豆腐は初めて」(師匠)

村上さんは2代目だが、1代目はお父さんでは無い。
村上さんは、気仙沼から仙台の調理師学校に入学するが、学校に行きつつアルバイトとして花板で働いていた。その後、親に黙って調理師学校を辞めて花板一本で働く。
(村上さんの父親は一年は喋ってくれなかった。。。)
一番大変だったのは修行という立場で、親方の全てを受け止める事。


親方のお話を聞いているうちに雑炊が完成!
雑炊は薄味になっているけど、このままでも食べれる。
お鍋で食べたポン酢を入れると更に美味♪

雑炊の為のフグ鍋!!
フグ鍋で出たお出したっぷりの雑炊。
天然フグの贅沢雑炊♪

鍋で使ったポン酢を入れる。
ポン酢の香りが良い!


「う~ん、美味しい笑」(師匠)
なんと!モチも入っている。

村上さんは花板から東京に修行へといく。一代目親方の指示だった。親方の指示は絶対。
「本当は行きたくなかった」(村上さん)
東京に行き、親方の指示の意味が分かった。ステージと考えているレベルが違った。
仙台とは違い競争が激しく、同じ職人の意識も違った。
人生の中で料理だけ集中する時間。

しかし呼び戻られる。
一代目の師匠である親方が病気だった。
引き継ぐ時間は2ヵ月だけだった。
村上さん、その時25歳。お金も何もない。。。信用もない。。。。
銀行もお金も貸してくれない。
でも親方に引き継いだお店はどうしても潰したくない!

しかしその時に色々な人にお世話になり、引き継いで25年目を迎える。
コロナで厳しい状態だが、
つくづく思うのがお客様、常連さんから「負けないで」という言葉を頂く。
助けてくれるのは常連さん、お客様。
師匠、常連さんの為にお店を守っていく。
そんな想いが美味しさ、味にあらわれている。
旬の味 花板
〒980-0811
仙台市青葉区一番町4-3-9
第3藤原屋ビル1階
TEL.022-261-2643